占い師として活動するにあたって、絶対に知っておきたいのが占いのタブー。
占いに携わる者としての掟でもあるし、占い館やネット占いサービスでルールとして禁止していることも多いくらい大切な内容です。
さらに、内容によっては鑑定結果を伝えると法律違反になってしまうこともあるんですよ。
特に独学で占い師になった人は、教わる機会もなかなかないでしょう。
ここでご紹介する項目は、必ず覚えておいてくださいね。
占ってはいけない相談内容
1:生死や病気に関すること
人の命は大いなるものなので、占い師が関わるべきではないとされています。
- 寿命
- 病気の予後や余命
- 持病の治し方
- 死因の予測
- 妊娠するかどうか
- お腹の中にいる子の性別
- お腹の中にいる子の誕生日
このような生死に関わる内容は、たとえ視えてしまっても相談者にはお伝えしないのがお約束。
寿命が近いと知って、その人が自暴自棄になってしまったら
そしてその人の寿命の運命が変わったら……。
そのようなことはあってはなりません。
また、病気や妊娠等に関わることについて医師免許を持たない者が診断を行うと、法律違反となります。
お医者様に相談すべき内容は占わない、と思えばわかりやすいですよね。
子どもが中々できなくて原因を知りたかったら、産婦人科に行きます。
病気が見つかったら、薬や手術等の治療を続けます。
倫理的な観点、そして法律の観点からも、生死に関する内容を占うのはタブーです。
占ってはいけない相談内容
2:選挙の当落や試験などの合否
YES/NOの結果が当たるかどうかが目的の占い、いわゆる”当て物”は占いのタブーです。
本人の意思が介在しない結果を求めるだけの内容であること
鑑定結果次第で本人が努力を止めたら、結果が左右されてしまうこと
そのような理由から、合否に関することは占わない占い師がほとんどです。
占ってはいけない相談内容
3:ギャンブル(競馬や宝くじ、パチンコ等)、投資(株やFX等)に関すること
試験の合否とほぼ同じような理由で、ギャンブルや投資に関して占うのもタブーとされています。
当て物である上に、金銭に関することなのでお客さまとのトラブルを避ける意味でも、鑑定を受けることはおすすめしません。
占ってはいけない相談内容
4:事件や訴訟に関すること
- ストーカーを遠ざける方法を知りたい
- スリの犯人を知りたい
- 今度の訴訟に勝てるか知りたい
- 罪を犯してしまったが、警察に捕まってしまうかどうか
- 家族が行方不明になってしまったが、どこにいるのか
このような内容は、すべて専門家が対応すべき内容です。
ストーカーや犯人、人探しは警察へ、訴訟については弁護士に相談するよう勧めましょう。
法律の観点からいっても、免許を持たない者が対処することを禁じられている内容があり、それに抵触する恐れがあります。
犯罪を犯してしまったことについても、「鑑定できないのでお引き取りください」で十分です。
占ってはいけない相談内容
5:人を不幸にする内容
たまに、いや、まあまあの頻度で鑑定依頼を受けるのが、
- 嫌いな相手を呪ってほしい
- 相手が不幸になる方法が知りたい
- 好きな人が嫌いな人と別れるようにしてほしい
- 嫌いな相手が早死にするようにしてほしい
といった誰かの不幸に関する相談です。
「人を呪わば、穴二つ」ということわざがありますよね。
他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になる。人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえ。
引用元:goo辞書
占いも同じで、人の不幸を願うことに使えば自分に返ってきます。お客さまだけでなく、占った自分にもです。
占えはしますが、決しておすすめしません。
個人的に占わない内容を決めてもOK
占いの一般的なタブーだけでなく、個人的に占いたくない内容は受けなくて大丈夫です。
私自身は、自分以外の相手が主体となった鑑定はしないようにしています。
「息子に彼女ができたか知りたい」
「好きな相手が今の彼女と結婚してしまわないか、別れる未来はあるのか」
「好きな芸能人と付き合う方法」
といった恋愛に関することが多い印象です。
本人不在で頼まれてもいないのにその人の鑑定をするのは、ちょっと違うな……と考えています。
【まとめ】占い館に所属するなら、独自ルールがないかも注意
- 生死や病気に関すること
- 選挙の当落や、試験の合否
- ギャンブルや投資の結果
- 事件や訴訟に関すること
- 人を不幸にする内容
さらに気をつけたいのが、所属する占い館やネット占いサービスによっては、独自の占ってはいけない内容が決まっていること。
一番よく見るのが、大地震がいつ起きるかなどの”天災の予測”です。
ノストラダムスの大予言が昔流行りましたが、そのような内容を占ってはいけないと決まっている会社が多いです。
ここで挙げた内容以外でも、自分のポリシーで占いたくないと思うことがあれば、その気持ちを大切にしましょう。
気が進まないことを占っても思うように視えないですしね。